REVIEW

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Theme 1 “Sandals”

テーマ1:サンダル

 “Cute sandals might be the most important item of your special summer days.”

“キュートなサンダルは、あなたの特別な夏の日々に最も重要かもしれない“

朝から照りつける強い日差しを感じると、やっぱりサンダルが気になる。

今年、サンダルを履き始める日はいつにしようか。

足の指たちが解放されて、スーッと風が通り抜ける感触、華奢なストラップで足首を留めると、いつもと違う何か楽しいことが起きそうな気がする。

サンダルはいつも夏の特別な物語を連れてくる。

ポップカルチャーでもそうだ。サンダルは、初めて待ち合わせした夏祭りとか、花火大会とか、海辺とか、夏にしか体験できない場面で印象的に表れる。いつもと違うちょっと大人びた足元。そんな登場人物にハッとしたりドキドキしたりする展開は、大きく物語を動かす。

幼い頃、テレビアニメの人気者たちが夏のファッションで登場するスペシャルな放送回が大好きだった。いつもと違う、サンダル姿のキャラクターをみることができた特別感は、夏休みの嬉しさを倍増させてくれた。

1980年代は夏のリゾートと縁が深い。第三セクターによる開発、上昇傾向だった景気も後押しして、女性誌にヨット教室の広告が掲載されたほどである。世界的なマリン・ルックやサファリ・ルック流行を受け、日本でも積極的にリゾートファッションが打ち出された。フリルの襟元に、水玉やビタミンカラーのストライプ生地をたっぷり使った3段ティアードのサンドレス、オープントゥのストラップサンダル。当時、団欒の中心にあったテレビに映るこんな装いの歌手たちは、お茶の間に真っ先に夏を届けたのだろう。

今年のサンダルにもずっと愛されるディテールやモチーフが多く見られる。

ウェッジソールやビジュー、紐をあしらったデザインに、特別な夏のひとときの普遍性を感じる。

今年は少しだけ、いつもと違う何かを連れてきてくれそうなサンダルを履いてみようと思う。

“ Embroidary work and text by Satomin “

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